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平成29年度卒業式 「答辞」

2018-03-02
平成29年度卒業式 「答辞」

 

 

3月1日(水)に卒業式を無事に終え、3年生が巣立った後の学校には

ちょっぴり寂しさが感じられます。

今回は、卒業生代表の答辞を紹介します。

 

答辞

 

 真新しい制服に身を包み、希望に胸を膨らませて臨んだ入学式から、

早くも三年の月日が流れ、私たちは卒業式を迎えることができました。

この制服を着るのも今日で最後だと思うと、寂しさがこみ上げてきます。
本日は、多くの来賓の方々のご臨席を賜り、ご祝辞をいただきました。

厚く御礼を申し上げます。

学校長先生からいただいたお言葉を胸に、これからの人生をしっかり歩んでいこうと

決意を新たにいたしました。

そして、後輩の方からの心温まる別れの言葉を聞きながら、三年間の高校生活を

思い返していました。
福岡第一高等学校、第一薬科大学付属高等学校には自分の個性を磨く、

様々なチャンスが用意されていました。

その一つがパラマ塾です。幼いころから歌が大好きだった私は、作詞作曲塾を選択しました。

そこでギターと出会い、さらに「過去にとらわれずに前に進みたい」という思いを込めて、

初めて自分で歌を作りました。

それはまだ、作詞作曲の理論などは何もわからないまま、ただ心の中に閉じ込めていた気持ちを

形にしたものでしたが、

新しい自分の表現方法を見つけることができました。
さらに、パラマ祭では、その歌をステージで大勢の観客の前で披露するという

機会を与えていただきました。

本番直前、緊張している私を、「大丈夫」「絶対できる」「頑張れ」と、

たくさんの励ましの言葉が包んでくれました。

塾や先輩、後輩の垣根を越えて、全員が一人ひとりを応援し、涙と笑顔であふれる

すばらしいステージがそこにありました。

私はパラマ塾で、人と人との温かいつながりを改めて実感することができました。
このように、私たちが学校生活の中で、様々な経験を通して学ぶことができたのは、

陰で支えてくださった、たくさんの方々のおかげです。
先生方は、時には厳しく、時には優しく、私たちと常に真剣に向き合ってくださり、

知識だけでなく、人として大切なことを教えていただきました。

特に担任の先生は、三年生になり進路のことで分からないことだらけの私たちに、忙しい中、

どんな些細なことでも相談にのり、協力してくださいました。志望校が決まったものの、

何から手をつけていいのか分からない私に、放課後の貴重な時間を割いてまで

勉強を教えてくださった先生もいらっしゃいました。
また、朝早くから、暑い日も寒い日も、私たちのために送迎してくださったスクールバスの運転手さん。

優しい笑顔の挨拶で私たちにいつも元気をくださり、

一時間以上かかる通学も、苦になりませんでした。 
そして、家族です。毎朝お弁当を作ってくれたり、帰りが遅くなる時は仕事終わりで

疲れているはずなのに、必ず迎えに来てくれたり、

私の夢を一番近くで誰よりも応援してくれる家族がいたからこそ、

どんなことがあっても、それを心の支えにがんばることができました。

この高校に通わせてくれてありがとう。

本当に感謝しています。
それから、この高校で出会った大切な友人たちがいます。

それぞれの分野で夢を追いかける姿がとてもまぶしくて、

私の憧れで自慢の仲間たちです。

私が落ちこんでいる時、何気なく声をかけてくれるみんなに、

何度も助けられました。
昨年起こった九州北部豪雨では、私が住む朝倉地区も甚大な被害を受けました。

見慣れた橋や通い慣れた中学校の体育館が流されるのを見て、

身近に起こった災害に恐怖を覚えました。

学校では、「被害はなかった?」「大丈夫だった?」と、

みんなが自分のことのように心配してくれていました。
自分を気遣い、大切にしてくれる人たちに囲まれて、

何事もなく日常生活を送れることこそが何よりも幸せで、

どんな些細なことにも感謝の気持ちを忘れず

生きていくことの大切さを教えられました。
最近、日本の将来が心配になるような出来事を耳にすることも多くなってきました。

当たり前の日常が奪われる日がくるかもしれないと、不安になることもあります。

しかし、相手の立場を理解することに努め、寄り添いあうことができれば、

平和な世界を築き上げていくことができるはずです。

そして、その中心となるのが、これから社会への第一歩を踏み出す、

私たち自身です。

それぞれ進む道は違いますが、この三年間で学んだことを礎に、今日、

この場所からしっかりと歩んでいくことをお誓いいたします。
最後になりましたが、本校の益々のご発展を心よりお祈り申し上げ、

福岡第一高等学校第六十回、第一薬科大学付属高等学校第五十二回、

通信制課程第十八回の答辞といたします。
 

平成三十年三月一日
 

卒業生代表 八尋美琴